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BLOG
榎 真弓 展|それらのあいだにも。|天プラ・セレクションVol.57
本日々の営みとしての作品たちを、 みなさまに見ていただく機会をもちました。 ただ散らばっている断片が、たまたまに一瞬かさなりあう。 それらのあいだにも、浮かんだり沈んだりしながら。 すぐにひとまとめにすると、わかったような気がするけれど、 溶けあうまで、そのまま待ってみる。...
中山 秀一 展|記憶のレイヤード|天プラ・セレクションVol.56
今回の天プラ・セレクションにおいては、第3展示室・中二階展示室・第4展示室の一連の空間の「見立て」からはじまりました。 普段、海岸で制作を行うことの多い私は、中二階展示室を小高い「岬」とし、眼下に広がる第3展示室にいつもの見慣れた海岸を、第4展示室に現代の都市を想定しました...
あだち幸 友禅画展|絹地に奏でる ミクロコスモス―光曼荼羅|天プラ・セレクションVol.55
仏教では「万物は平等 生きとし生けるものすべてがほとけ」だと説かれます。 花も虫も動物も、それぞれところをえて、あるがままのいのちたちは美しく、世界はほとけで満ちているかに思えます。ところが、そのほとけたちを自分の都合で害獣・害虫・雑草などと名づけては駆除・処分。利用できる...
山本 誠 展|実在と記憶|天プラ・セレクションVol.54
展示する会場を初めて見た時、伝統ある天神山文化プラザの外観とは対象的で、とてもスタイリッシュな空間だと感じました。 どんな展示にしようかとしばらく考えましたが、なかなか煮詰まらず時間が過ぎてゆきました。ふと、最初に感じた会場の印象を思い出し、いろいろと欲張りすぎていた自分に...
近藤 真生 映像展|Butterfly.f|天プラ・セレクションVol.53
片羽の蝶をモチーフとした映像作品 Butterfly.f では、発生と消滅を繰り返しながら絶えず流動する世界を描き出すことによって、そこに宿る創造的な可能性を提示しました。 これは不完全であるからこそ生まれる運動性が私たちを含めたこの世界の本質であるということの現れでもあり...
岡村 勇佑 展 |空の青さと海の青さへ|天プラ・セレクションVol.52
版画、平面作品を制作するときに心の奥に出て来る立体と言うか、影を持って成立している三次元のイメージの断片を拾い集め、それをエッチングプレス機でペシャンと圧力をかけ平面へと展開している。 今回は、そのイメージをもう一度膨らませて一つの空間にそろえて壮大な平面を作ってみること、...
北川太郎 彫刻展|天プラ・セレクションVol.51
あらかじめイメージした完成形に向けて制作するのではなく、制作の中でイメージを膨らませ作品を造っています。 勿論、どういった感じにしたいといった漠然としたイメージは持って制作を始める訳ですが、自分でもどんな作品になるかは完成するまで分かりません。素材となる石の魅力、環境や自分...
【特別展】曽我英丘の世界|星宿の空間 書の造形|天プラ・セレクションVol.50
宇宙は絶えず膨張している。その惑星の一つ地球の中で、条理―不条理・創造―破壊・必然―偶然・調和―不調和・自然―人間・摩擦を起こしながら、美という至高の世界に大調和を見い出すべく挑戦している。悔いなく、精魂をつくすことと自己革新のニューバランスを念じて携わった。...
長野 剛 展 |天プラ・セレクションVol.49
発端はhoneycomb(蜂の巣)にあります。しばらくの間、何の意識もなく描いていました。しかし、ある時、二次元になったハニカムが六角形となってキャンバスの上に表われました。 そこで気が付きました。hexagon(六角形)は自由なようで不自由な形であることです。しばらくはヘ...
三浦 和 展|Mix up|天プラ・セレクションVol.48
天プラセレクションで個展をやってみないかとお話をいただいたときは、作品をいっぱいつくって床に並べればいいかなと安直に考えていました。 でも、ある方に「そんな展示では空間に負けてしまうし、一つひとつの作品も良く見えないよ。」と言っていただいてから、展示方法を悶々と考える日々が...
光延 由香利 展|山が在ること|天プラ・セレクションVol.47
今回の展示に際して最も気を使ったのは、会場の構成でした。私が近年描いている「山」の姿を通し、大小様々な生命が集合して大きなエネルギーを生み出している、その圧倒的なスケール感をなんとか表現できないものかと頭を捻りました。まずはプレゼンテーションの段階から企画していた「明・暗の...
宗友 実乃里 展|存在の証明|天プラ・セレクションVol.46
私の身体は「魂」で、造形は私の魂が宿る「肉体」です。 それらがひとつになることは私にとってごく自然なことなのです。 今自分が生きていて、その自分自身を表現すること。そのもの。 場を共有することで 親密な関係を持ちながらも判別される自己と他者。 今回の展示では...
光井 威善 展|天プラ・セレクションVol.45
ガラスに穴をあけてみると、なんだか不思議なものになった。 それから穴をあけ続け、気が付けば2年たっていた。 その間、作品はまた新たな作品を生みだし、日々変わっていった。 私はその変化を楽しみながら制作していった。 展示会場で「今までガラスの作品でこんなものは見たことない。」...
関野 倫宏 展|干支もの ETO-MONO 〜初春のお喜びを申し上げます。〜|天プラ・セレクションVol.44
本展覧会は、10余年続けたグラフィック&エディトリアルデザイナーを休止し、玩具作家として活動してきた5年間の集大成とも言えるものとなりました。静かに鑑賞するタイプの作品とは違い、触れることで動き出す絡繰(カラクリ)作品を中心とした展覧会は、天神山文化プラザの企画展では異色だ...
小林 泰子 展|時のない森|天プラ・セレクションVol.43
私の作品は葉や枝、石などの身近にある自然の断片に、染色した糸を隙間なく巻いたものです。それらを複数制作し、集合させて一つの作品にしています。そして制作、展示をする上ではいつも空間を意識しています。この展示会場の第一印象は天井の高さでした。見上げるような作品を展示することは今...
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