自分の中の宇宙40年展と題しての大作中心の発表でしたが、何故このような創作が40年間強継続出来たのかと考えると、電機メーカーでの勤務から毎日の製品開発業務の様々な材料と電気アークによる摩耗・金属疲労の材料変化を電子顕微鏡などで分析する際に見たミクロ(ミニマム)の世界、それらが時間(日数・年)変化によるマキシマムの世界から宇宙空の偉大さに感動を得た。星座の世界の幅広く奥の深さにも興味も得る中で、具象から抽象の世界への変化が 自分の中で宇宙40年が生まれた。
日常生活の変化から自己の世界が構築され、自然発生的に生まれる感性を大切に創作している。時間・命・大きさ(広がり)を単純な構成で表現しています。
私は12歳の夏ごろから陶芸を始め、13歳の時から平面に興味を覚え、絵画も始め、どちらも20歳ごろまで取り組んだ。これらから画面が隆起した現状の創作作品が生まれたと思えます。抽象はよく解らないと聞きますが、解ろうとする前に何を感じるのかが大切ではないでしょうか。
金谷雄一
岡山県天神山文化プラザ企画展 天プラ・セレクション Vol.14 金谷雄一展 自分の中の宇宙40年
[会期]2008年7月1日〜7月6日
[会場]岡山県天神山文化プラザ 第2展示室
金谷雄一
1946 兵庫県西宮市鳴尾町生れ
1961 西宮市展入選
1963 西宮市美術協会会員推挙
1965 第1回関西国展出品 以後毎回出品
1966 第1回金谷雄一個展/神戸
1967 第41回国展入選 以後毎回出品
1968 兵庫県展入選
1969 西宮市展商工会議長賞,第5回関西国展新人賞
1970 西宮市展賞,第6回関西国展無監査, 西宮市作品収蔵,第2回金谷雄一個展
1971 第45回国展国画賞,松下電器産業作品収蔵2点
1972 第46回国展.会友推挙,松下電器産業作品収蔵4点
1973 自宅・アトリエを京都府八幡市に転居,第47回国展出品作朝日ジャーナル表紙に掲
1973 第7回京都新人展依嘱
1975 第49回国展.会員推挙
1976 京展依嘱出品.以後毎回出品,兵庫県津名町作品収蔵
1977 京都芸術展招待出品,西宮芸術展出品, 西宮芸術文化協会会員推挙
1979 第3回金谷雄一個展/大阪府民ギャラリー 第4回金谷雄一個展/大阪.天野画廊
1981 自宅、アトリエを岡山県山陽町に転居
1983 岡山現代美術選抜展出品,現代美術ザニシノミヤ/アトリエ西宮
1983 第5回金谷雄一個展/ギャラリー唯心
1984 第1回金谷雄一銅版画展/アトリエ西宮
1986 松下電器産業株式会社退職・造形美育研究所アトリエk主宰,第6回金谷雄一個展/ギャラリー唯心
1988 第7回金谷雄一個展/東京銀座煉瓦画廊 第8回金谷雄一個展/山陽町町民ギャラリー
1989 山陽町立体育館ロビー壁画(3m×15m) 制作,第1回国画会岡山グループ展/山陽町町民ギャラリー
1990 岡山の美術・現代作家の眼展出品
1991 第2回金谷雄一版画展/ギャラリーコスモス, 金谷雄一青空展/自宅アトリエkにて
1995 第9回金谷雄一個展/岡山.すろおが463
1996 岡山県現代洋画選抜展出品/幻想空間への誘い,パレット会展/岡山県総合文化センター
1997 西宮市作品収蔵
1998 第1回国画会岡山作家展,以後毎年/岡山県総合文化センター
2001 金谷雄一展「自分の中の宇宙」/奈義町現代美術館
2002 山陽新聞夕刊版画掲載 「版画作品シリーズ4回」,金谷雄一展「小品の世界」/ギャラリー雛
2006 金谷雄一展「自分の中の宇宙40年」/尼信博物館
2008 日本の銅版画展/パリー・インターナショナルギャラリー
現在 国画会会員・西宮美術協会会員・西宮芸術文化協会会員
出品一覧
タイトル|素材/表現方法|サイズ(cm)|制作年
作品--2|綿布・アクリル・箔|273×153|1971
水星の夢|綿布・アクリル・箔|180×180|1973
HELUKULESU|綿布・アクリル|250×214|1974
MERABOSHI|綿布・アクリル|227×193|1975
ALUKUTOURUSU-SUPIKA|綿布|220×180|1984
レグルス|綿布・アクリル|190×130|1985
はれ ―|綿布・アクリル|227×162|1986
ミルキ・ウェイ94-4|綿布・アクリル|212×180|1994
ミルキ・ウェイ96-3-1|綿布にミクストメディア|208×145|1996
スイフト|綿布・アクリル|180×130(2枚組)|1983
NGC4595|綿布・アクリル|230×181|1989
ミルキ・ウェイ01-4-1|綿布にミクストメディア|210×165|2001
ミルキ・ウェイ04-04-1|綿布にミクストメディア|200×152|2004
ミルキ・ウェイH3-1|綿布・アクリル|191×130|1991
ミルキ・ウェイ06-4-1|綿布にミクストメディア|205×145|2006
ミルキ・ウェイ92-4|綿布・アクリル|250×180|1992
ミルキ・ウェイ08-4-1|綿布にミクストメディア|230×360|2008
ミルキ・ウェイ07-4-1|綿布にミクストメディア|230×360|2007
ミルキ・ウェイ93-4|綿布にミクストメディア|201×164|2003
ミルキ・ウェイ03-4-1|綿布にミクストメディア|201×164|2002
ミルキ・ウェイ95-8-1|綿布にミクストメディア|155×180|1995
ミルキ・ウェイ993-4|綿布にミクストメディア|223×176|1993
ミルキ・ウェイ05-4-1|綿布にミクストメディア|210×150|2005
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本記事は、平成20年度 岡山県天神山プラザ企画展 天プラ・セレクション 記録集より抜粋しています。掲載内容は発行時点のものです。
発行:「天プラ・セレクション」実行委員会
発行日:平成21年3月31日
デザイン:三宅航太郎
印刷:株式会社 みつ印刷
<記録集をご希望の方は、天神山文化プラザ文化情報センターにてご購入いただけます>
平成20年度 岡山県天神山プラザ企画展 天プラ・セレクション 記録集
岡山県天神山プラザ企画展「天プラ・セレクション」として2008年7月1日〜2009年3月22日の期間に開催された6人の個展の記録集として発行したものです。
<目次>
金谷雄一 展|自分の中の宇宙40年|天プラ・セレクションVol.14
永岡博 遺作展|銅版画の世界|天プラ・セレクションVol.15
花田洋通 展|浴槽で見る夢08|天プラ・セレクションVol.16
松本恭吾 展|散歩プロジェクト ―FOOTSTEP―|天プラ・セレクションVol.17
三宅航太郎 展|Others|天プラ・セレクションVol.18
宮崎郁子 人形展|エゴン・シーレ ぼくは死を愛し、そして生を愛す|天プラ・セレクションVol.19
カラー22ページ
税込1,000円
お問い合せ
〒700-0814 岡山市北区天神町8-54岡山県天神山文化プラザ
TEL 086-226-5005
FAX 086-226-5008
メール tenplaza@o-bunren.jp
受付時間 9:00~18:00
休館日 月曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
「天プラ・セレクション」シリーズは、岡山県ゆかりの作家を選抜し個展形式で紹介する、天神山文化プラザの企画展シリーズです。 開催作家の選考は、推薦と公募の2部門から行います。